AI時代における学習支援システムとデザイン/一般

教育システム情報学会(JSiSE)2025年度 第4回研究会 プログラム

担当:曽我真人,長谷川忍,松浦健二,柏原昭博,後藤充裕,小尻智子,林勇吾(研究会委員会)
■テーマ:
AI時代における学習支援システムとデザイン/一般
■開催日時:
2025年11月16日(日)
■開催場所:
大阪公立大学 I-siteなんば(大阪市浪速区)
https://www.omu.ac.jp/isite/
※本研究会はハイブリッドで実施します。

■趣旨:
 2025年度第4回研究会は、「AI時代における学習支援システムとデザイン/一般」のテーマで実施いたします。
 ChatGPTやGeminiに代表されますように,生成系AIの発展は,私たちの学びを根底から変える可能性を秘めています.実際に,Googleなどのオンライン翻訳機に任意の英文を入力すると,ネイティブの発音で読み上げてくれるので,英語の発音の手本として利用できますし,ChatGPTに英文の発音をマイクで音声入力すると,発音の添削をしてくれます.また,プログラミング学習において,作成したプログラムとバグによるエラーメッセージをChatGPTに入力すれば,誤り箇所の指摘と修正法を教えてくれます.
 一方,APIを利用してバックグラウンドで生成系AIを動かし,フロントエンドのインタフェースやインタラクションのデザインをうまく設計して,学習支援システムに生成系AIを積極的に取り入れようという研究も増えつつあります.さらに,LangChainという,様々なLLMを切り替えて利用したり,効率的に機能拡張することができるライブラリも登場しました.そして,そのツール群の一つであるLangGraphを用いると,LLMを使ってマルチエージェントのAIを構成することが容易になるという技術も出てきました.
 このような状況を踏まえて,第4回研究会では,AI時代における学習支援のデザインや,AIと連携しながら学習を支援するシステムの設計,実装,応用,さらに,そのようなシステムを利用した授業実践などの研究を広く募集したいと思います.たとえば,

  • LLMをバックグランドに備えた数学,物理,化学,地学,生物学,歴史学,社会学,国語,外国語,体育など,各教科の学習支援システム
  • 画像生成AIをバックグランドに備えた美術,デザイン学習支援システム
  • 生成系AIを学習支援に適用する際のアーキテクチャ
  • 独自のAIモデルを開発・適用した学習支援
  • AIロボットと対話しながら学習できる各教科の学習支援システム
  • 学習者と対話するAIロボットの対話戦略
  • AI時代における授業や学習支援のデザインと実践例

など,これらに限らず,幅広く募集しております.
 また,一般発表セッションも設けておりますので,テーマ発表には該当しなくても,教育や学習に関連する発表であれば,幅広く受け付けておりますので,多くの皆様からのご参加とご発表を心よりお待ち申し上げております.

■発表時間等:
発表時間は25分(発表17分,質疑7分,入れ替え1分)です。
■発表申込および研究会への参加方法:
研究発表および研究会参加には,研究報告の年間購読(4,000円/年)または各回の研究報告の購入(1,000円/回)が必要となります。ただし,聴講のみを希望する学生会員は研究報告を購入する必要はありません。
〇発表者
発表申込および原稿提出は,下記「申込者ログイン」よりお願いします。
また,事前参加申込(研究報告の購入)は 2025年10月16日9時に開始します。
開始時刻以降に,下記「申込者ログイン」から手続きしてください。
〇聴講のみを希望する学生会員
聴講のみを希望する学生会員は,「申込者ログイン」での手続きは行わず,末尾の問い合わせ先まで直接メールでご連絡ください。
〇上記以外の参加者
事前参加申込(研究報告の購入)は2025年10月16日9時に開始します。
開始時刻以降に,下記「申込者ログイン」から手続きしてください。
クレジットカード払いであれば当日まで事前参加申込が可能です。それ以外の支払い方法は2025年11月8日まで選ぶことができますが,支払期間内に入金しないと参加申込が確定となりません。支払期間は完了通知メールに記載されますので,必ずご確認をお願いいたします。
申込者ログイン
※研究会申込システムの利用方法はこちら
講演申込・原稿投稿方法
〇現地での参加申込
現地受付での参加申込はできません。参加を予定している方は必ず事前参加申込を行ってください。クレジットカード払いの場合は,当日でも事前参加申し込みが可能です。

■プログラム
研究報告(全論文)
A会場(研究会テーマ発表)
9:50-9:55
開会挨拶
<セッションA1>
9:55-10:20
(A1-1) バトミントンにおける素振りフォーム改善支援システムの開発
〇Wang Zihao, Zheng Xianwen, 太田 光一(北陸先端科学技術大学院大学), 谷 文(名古屋工業大学), 長谷川 忍(北陸先端科学技術大学院大学)
10:20-10:45
(A1-2) ハンドトラッキング技術を用いた複合現実型仮想化学実験環境
〇河野 光, 岡本 勝, 毛利 考佑, 松原 行宏 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
10:45-11:10
(A1-3) QFD・TRIZ・田口メソッド統合学習のためのAI支援教育システム
〇⼤島 直樹 (山口大学大学院技術経営研究科)
<セッションA2>
11:20-11:45
(A2-1) 画像生成AIを活用した英語学習支援システムの開発 〜語順整序問題に着目して〜
〇橋爪 里一, 水口 小百合, 上西 秀和 (江戸川大学 メディアコミュニケーション学部 情報文化学科)
11:45-12:10
(A2-2) 生成AIを活用した学習環境基盤としての リアルタイム多言語翻訳システムの開発
〇黒田 恭史(京都教育大学)
12:10-12:35
(A2-3) 大規模言語モデルによるディベート学習支援システムの構築と検証
〇神田 瑞貴(和歌山大学大学院システム工学研究科), 曽我 真人(和歌山大学システム工学部)
<セッションA3>
14:00-14:25
(A3-1) 大学生の口腔衛生意識向上を目的としたLINEチャットボットの開発と評価
〇後藤ゆう(大阪公立大学 現代システム科学域),真嶋由貴惠(大阪公立大学大学院 情報学研究科)
14:25-14:50
(A3-2) Generative AI を用いた在日中国語圏外国人における歯垢ケアに関する研究
〇于 舒馨, 真嶋 由貴恵(大阪公立大学 情報学研究科)
14:50-15:15
(A3-3) 生成AIを用いた教職課程学生を対象とした模擬授業評価システムの有効性評価
〇杉本 旭(久留米工業大学教育創造工学科), 小田 まり子(久留米工業大学情報ネットワーク工学科)
<セッションA4>
15:25-15:50
(A4-1) 複数の行動的特徴の統合によるオンライン学習における集中状態推定
〇上代 敬晴,青木 茂樹,宮本 貴朗 (大阪公立大学)
15:50-16:15
(A4-2) 実在の3D空間モデルと生成AI(RAG)環境を組み合わせた能動的学修支援教材の設計と検討
〇坂田 信裕 (山梨大学 大学教育・DX 推進センター)
16:15-16:20 閉会挨拶
B会場(一般発表)
<セッションB1>
9:55-10:20
(B1-1) 新入社員研修における日報フィードバックAIエージェント 「NobiX(ノビックス)」の導入効果
〇深澤口 知絵,清水 宏太(株式会社アクセスネット),小松川 浩(公立千歳科学技術大学 理工学部)
10:20-10:45
(B1-2) 経験と科学の円のなかでの自己内対話:思考のスペクトラムと霊性的メタ認知
〇田中 孝治(金沢工業大学), 仲林 清(公立千歳科学技術大学)
10:45-11:10
(B1-3) 自動車修理業における日報型指導者支援システムの構築
〇高井 由佳(大阪産業大学),池元 茂(ボデーガレージイケモト)
<セッションB2>
11:20-11:45
(B2-1) VDT症候群を予防する瞬き・姿勢検出に基づく疲労推定とフィードバックシステムの開発
〇池田 佑介(大阪公立大学 現代システム科学域), 真嶋 由貴惠(大阪公立大学大学院 情報学研究科)
11:45-12:10
(B2-2) 学習習慣は学習目標と関連するのか -中学生の学習ログを用いた分析-
〇梶谷 哲史, 加納 泰斗(京都大学), 堀越 泉(内田洋行教育総合研究所), 緒方 広明(京都大学), 稲垣 忠(東北学院大学), 高橋 雄介(京都大学)
12:10-12:35
(B2-3) 学生アシスタントの業務報告提出を支援するLINEチャットボットの設計と実装
〇関谷 実樹, 上西 秀和(江戸川大学 メディアコミュニケーション学部 情報文化学科)
<セッションB3>
14:00-14:25
(B3-1) 学習をキャリアデザインに結びつけるWeb学習ツールの試作とその効果
〇長井 清香, 竹田 和恵, 宮垣 覚, 稲垣 善茂(神戸女子大学教育学部), 笠原 恵(兵庫教育大学理数系教科マネジメントコース)
14:25-14:50
(B3-2) 安心への3つのアプローチを用いたキャリア教育の授業設計
〇田中 洋一(仁愛女子短期大学),山川 修(Safeology 研究所)
14:50-15:15
(B3-3) グループワーク演習でのTA机間指導支援システムにおける文字起こし精度と情報提示方法の改善
〇近藤 篤(公立はこだて未来大学大学院), 伊藤 恵(公立はこだて未来大学)
<セッションB4>
15:25-15:50
(B4-1) 講義ロボットの外向性の表出が講義に対するエンゲージメントに与える影響
〇佐々木 奏, 柏原 昭博 (電気通信大学大学院情報理工学研究科)
15:50-16:15
(B4-2) オンライン試験における低負荷な不正行為検出システムに関する研究
〇久保田 悟, 加藤 浩, 浅井 紀久夫(放送大学)


■お問い合わせ先:
曽我真人(和歌山大学)
E-mail : soga[at]wakayama-u.ac.jp([at]の部分を半角の「@」に変えて下さい.)