ICTを活用した学習支援と教育の質保証/一般

教育システム情報学会(JSiSE)2025年度 第2回研究会 講演募集

担当:不破 泰、小松川 浩、布施 泉、野崎 浩成、金子 大輔、杉江 聡子、本多 俊一(研究会委員会)
■テーマ:
ICTを活用した学習支援と教育の質保証/一般
■開催日時:
2025年7月6日(日)
■開催場所:
札幌市社会福祉総合センター(札幌市中央区)
https://www.sapporo-shakyo.or.jp/service/general_center/access.html
※本研究会は対面のみで実施します。
■発表申込締切:
2025年5月26日(月)
■原稿提出締切:
2025年6月5日(木)
■趣旨:
 2025年度第2回研究会は、「ICTを活用した学習支援と教育の質保証/一般」をテーマに開催いたします。
近年、教育の質保証に関する議論は、単なる学習成果の評価を超え、教育プロセス全体の改善へと視点が広がっています。特に高等教育機関においては、教学IR(Institutional Research)に基づいた意思決定、学修成果の可視化、カリキュラムの最適化、教育改善なども進められています。一方で、初等中等教育でも、1人1台端末環境が普及したことで、教育データを活用した個別最適な学びや学習支援の実践が進んでいます。
また、ICTの進展に伴い、生成AIを活用した教育支援やLA(ラーニング・アナリティクス)による学習状況のリアルタイム分析が可能となり、学習者の理解度や学習パターンをより精緻に把握できるようになっています。これらにより、より柔軟で適応的な教育の提供が可能になると期待されています。さらに、生成AIを活用した対話型学習支援、ラーニングアナリティクスによる学習行動の可視化、適応学習システムの高度化など、教育の質保証を支える技術革新が加速しています。これにより、学習プロセスのリアルタイム分析や、教育方法の柔軟な調整が可能になりつつあります。しかし、これらの技術を実際の教育現場で効果的に運用するためには、学習環境の整備、データ活用の倫理的課題、教員のリテラシー向上など、多くの課題も残されています。
本研究会では、ICT技術を活用した学習支援や、教育の質保証に資する教学IRの取り組みに関する研究を幅広く募集いたします。教育現場で蓄積されるデータの分析・活用を通じて行われる教育改善、生成AI技術の教育分野での活用、ラーニングアナリティクスによる学習の可視化・分析といった最新トピックに関する研究も歓迎いたします。また、学習支援システムや教育実践に関する研究など、教育またはシステムに関連した分野からの研究発表も歓迎いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
■発表時間等:
発表時間は25分(発表17分,質疑7分,入れ替え1分)です。
■発表申込および研究会への参加方法:
研究発表および研究会参加には,研究報告の年間購読(4,000円/年)または各回の研究報告の購入(1,000円/回)が必要となります。ただし,聴講のみを希望する学生会員は研究報告を購入する必要はありません。
〇発表者
発表申込および原稿提出は,下記「申込者ログイン」よりお願いします。
また,事前参加申込(研究報告の購入)は2025年6月6日9時に開始します。
開始時刻以降に,下記「申込者ログイン」から手続きしてください。
〇聴講のみを希望する学生会員
聴講のみを希望する学生会員は,「申込者ログイン」での手続きは行わず,末尾の問い合わせ先まで直接メールでご連絡ください。
〇上記以外の参加者
事前参加申込(研究報告の購入)は2025年6月6日9時に開始します。
開始時刻以降に,下記「申込者ログイン」から手続きしてください。
クレジットカード払いであれば当日まで事前参加申込が可能です。それ以外の支払い方法は2025年6月28日まで選ぶことができますが,支払期間内に入金しないと参加申込が確定となりません。支払期間は完了通知メールに記載されますので,必ずご確認をお願いいたします。
申込者ログイン
※研究会申込システムの利用方法はこちら
講演申込・原稿投稿方法
〇現地での参加申込
現地受付での参加申込はできません。参加を予定している方は必ず事前参加申込を行ってください。クレジットカード払いの場合は,当日でも事前参加申し込みが可能です。

■プログラム

10:30- 10:40
開会挨拶 [視聴覚兼会議室(4階)]
<セッション1-1>[視聴覚兼会議室(4階)]
10:40-11:05
(1-1-1)発表者のスキルに応じたプレゼンテーション練習のための 聴講者ロボット制御システムの開発と評価
〇岸本侑弥(関西大学大学院),小尻智子(関西大学)
11:05-11:30
(1-1-2)具体化条件の言語化支援とナビゲーション機能による具体例作成支援システム
〇糸永拓真(関西大学大学院),小尻智子(関西大学)
11:30-11:55
(1-1-3)マスキング画像提示による対戦型スポーツの行動予測における着目点特定支援システム
〇吉川晃平(関西大学大学院),小尻智子(関西大学)
<セッション1-2>[第2会議室(3階)]
10:40-11:05
(1-2-1)チャット履歴分類による問題提供機能を備えた 学習支援システムの設計と実現可能性についての考察
〇三岡拓実(公立諏訪東京理科大学大学院),森野凌太朗(公立諏訪東京理科大学大学院),小松龍静(公立諏訪東京理科大学大学院),尾崎剛(大妻女子大学),広瀬啓雄(公立諏訪東京理科大学大学院)
11:05-11:30
(1-2-2)Comparative Analysis of Students’ Learning Behavior in the Blended Learning
〇Adrien SIMON(Tohoku University), Takashi MITSUISHI(Tohoku University), Yuichi OHKAWA(Tohoku University), Xiumin ZHAO(Tohoku University)
11:30-11:55
(1-2-3)リスク評価に基づく学習ログの匿名加工
〇伊藤響(京都大学),許嘉瑜(京都大学),緒方広明(京都大学)
<50周年記念事業 賛助会員セッション1>[視聴覚兼会議室(4階)]
12:00-12:30
12:30-13:30:昼食
<セッション2-1>[視聴覚兼会議室(4階)]
13:30-13:55
(2-1-1)数式処理システムと大規模言語モデルの連携による数学教育支援:STACKとChatGPTを用いたMoodle分析の試み
〇亀田真澄(フリーランス(元 山陽小野田市立山口東京理科大学)),宇田川暢(名古屋大学)
13:55-14:20
(2-1-2)大学数学教育におけるAIチーティング耐性問題教材の検討と課題
〇吉冨賢太郎(大阪公立大学)
14:20-14:45
(2-1-3)マルチモーダル生成AIシステムの開発と授業実践
〇二瓶裕之(北海道医療大学),西牧可織(北海道医療大学),米田龍大(北海道医療大学)
<セッション2-2>[第2会議室(3階)]
13:30-13:55
(2-2-1)ライフデザイン・ポートフォリオ作成ワークショップにNVCのニーズを取り入れた効果
〇田中洋一(仁愛女子短期大学),山川修(Safeology研究所)
13:55-14:20
(2-2-2)動作推定によるプレゼンテーションスキル改善支援システムの開発
〇森野凌太朗(公立諏訪東京理科大学大学院),三岡拓実(公立諏訪東京理科大学大学院),小松龍静(公立諏訪東京理科大学大学院),広瀬啓雄(公立諏訪東京理科大学大学院),尾崎剛(大妻女子大学)
14:20-14:45
(2-2-3)金融リテラシー習得を目的とした資産運用シミュレータの構築
〇小松龍静(公立諏訪東京理科大学大学院),三岡拓実(公立諏訪東京理科大学大学院),森野凌太朗(公立諏訪東京理科大学大学院),尾崎剛(大妻女子大学),広瀬啓雄(公立諏訪東京理科大学大学院)
<50周年記念事業 賛助会員セッション2>[視聴覚兼会議室(4階)]
14:50〜15:20
15:20-15:30: 休憩
<セッション3-1>
15:30-15:55 [視聴覚兼会議室(4階)]
(3-1-1)プログラミングロボットを用いた思考力を育成するテストの実践
〇布施泉(北海道大学),野口孝文(北海道大学)
15:55-16:20
(3-1-2)情報科教員志望者に対するロボットプログラミングの導入の効果の実証的検討
〇清水克彦(東京理科大学),中川裕之(東京理科大学),近藤孝樹(東京理科大学),樋口翔太(東京理科大学)
<セッション3-2>
15:30-15:55 [第2会議室(3階)]
(3-2-1)外国語としての英語学習者の英文要約支援:逐語的コピー回避と主要アイデア特定に向けたキットビルド概念マップの活用
鄭海丹(広島大学),平嶋宗(広島大学),〇林雄介(広島大学)
15:55-16:20 [第2会議室(3階)]
(3-2-2)英会話学習におけるロボットのロールデザインとその影響
〇羽切亜美(電気通信大学大学院),柏原昭博(電気通信大学大学院)
16:20-16:30 閉会挨拶[視聴覚兼会議室(4階)]

■情報交換会のご案内:
7月6日(日)、研究会終了後に情報交換会を行います。
時間:18時〜20時
場所海へ すすきの南4条店 https://www.hotpepper.jp/strJ000026520/
札幌市中央区南4条西2丁目 ダイメックスプラザ5番館2F, 3F(地下鉄南北線すすきの駅 徒歩3分/地下鉄東豊線豊水すすきの駅 徒歩2分)
会費:5000円(参加費は研究会の受付時にお支払いください)
申込方法:以下のフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/ndfDtD6KzMz6LGvg7
申し込み〆切:6月29日(日)18時まで(締切後は、数名程度であれば変更できる可能性がありますので、メールでお問い合わせください)

■お問い合わせ先:
金子大輔(北星学園大学)
E-mail : kenkyuu-2nd-ml [at] jsise.org([at]の部分を半角の「@」に変えて下さい.)