スキル学習とその支援技術/一般

教育システム情報学会(JSiSE) 2012年度第4回研究会

【主催】教育システム情報学会 担当:曽我真人,柏原昭博,小尻智子,長谷川忍(研究会委員会)
【テーマ】スキル学習とその支援技術/一般
【日時】2012年11月10日(土)
【会場】和歌山大学システム工学部B棟1階B101室
    (〒640-8510 和歌山市栄谷930)

・和歌山大学のトップページ http://www.wakayama-u.ac.jp
・交通アクセス(行きと帰りのバスの時刻表も掲載されています.)

 http://www.wakayama-u.ac.jp/access.html
・南海電鉄和歌山大学前駅(各停,区急,急行が停車)からの徒歩ルート
 http://www.wakayama-u.ac.jp/file/guidemap_shinneki.pdf
 (上記Webページ中のゴール2が会場付近です.駅から約1.4km,徒歩約20分.
 このマップは上が南になっています.)
・キャンパスマップ http://www.wakayama-u.ac.jp/file/campus-map.pdf
 (上記キャンパスマップ中の⑪がシステム工学部B棟で,1階のB101 が会場.
 このマップは左上が北です.徒歩ルートのゴール2はキャンパスマップの⑪と
 ⑫の間付近です.)

【参加費】無料.ただし,予稿集が必要な方は,現地販売価格は1冊1000円です.

【趣 旨】

 本年度の第4回研究会は,「スキル学習とその支援技術/一般」です.学習は、言語や数式で表現できる内容を学習する形式知の学習と、身体動作を伴う内容を学習するスキルの学習に大きく大別されます.形式知の学習は、数学、物理、英語などが例として挙げられ、スキルの学習としては、芸術、スポーツ、ものづくりなどがあげられます.形式知の学習は、言語や数式を使って万人が正解を共有できるという特徴があります.
 それに対して、スキルの学習は、身体動作が伴うため、万人が完璧に共有できる正解というものがなく、正解は個人の身体に依存します.身体サイズや筋力、場合によっては、感性が影響するからです.そして、上達のこつを形式知で表したとしても、それを記憶するだけでは向上せず、必ず身体を使って練習を繰り返して初めて学習が進みます.
 このように、スキルの学習は、形式知の学習とは異なった特徴を備えています.しかし、以前から,形式知の学習で取り扱われているメタ認知は,近年、スキルの学習でも有効であることが示されており、スキルの学習には形式知の学習との共通点も見られます.そして、近年、各種センサーが小型化され、かつ安価になってきたこともあり、スキルの分析や学習支援が注目されつつあります.
 そこで、今回の研究会では、形式知の学習と双璧をなすともいうべき、スキルの学習や支援をメインテーマとして研究会を開催いたします.6件のテーマ発表と,9件の一般発表をお申込みいただきました.非常に盛りだくさんの内容となっています.数多くの皆様のご参加をお待ちしております.

【プログラム】1件25分(発表15分,質疑10分)

◇開 場 9:30
◇開会の挨拶 10:00~10:05
◇セッション1(一般発表)10:05~12:10

10:05~10:30 
 アルゴリズム的思考法教育を支援するビジュアルプログラミング環境の開発
 ○小林慶,國宗永佳,香山瑞恵,新村正明(信州大)
10:30~10:55
 プログラミング学習者向け自習環境の構築と利用事例分析
 ○伊藤 恵,佐藤智紀,椿本弥生(公立はこだて未来大)
10:55~11:20
 教員養成学部生向けビジュアルプログラミング授業の実践 
 ○深谷 和義(椙山女学園大)
11:20~11:45
 自由進度学習支援システムへの統計モデルの応用
 ○松田 健(サイバー大)
11:45~12:10
 モバイル端末とPCによる学習効果の比較 -モバイルラーニング事例-
 ○小迫宏行(株式会社ライトワークス)

◇休憩(昼食)12:10~13:10 
◇セッション2(一般発表) 13:10~14:25

13:10~13:35
 京都西川との産学連携プロジェクトの実践報告
 ○酒井浩二,知念葉子,大澤香奈子(京都光華女子大)
13:35~14:00
 介護職員等実務者研修におけるシリアスゲーム活用の検討
 ○坂本毅啓,佐藤貴之(北九州市立大)
14:00~14:25
 遺伝アルゴリズムを用いた座席配置決定手法
 ○中井裕亮,新池一弘(舞鶴工業高等専門学校)

◇休憩 14:25~14:35
◇セッション3(一般発表/テーマ発表) 14:35~15:50

14:35~15:00
 JavaServlet学習のためのWebベース統合開発システムの構築
 ○平川裕弥(香川大学大学院)、香川考司(香川大)
15:00~15:25 
 非言語認知スキルからの自閉症スペクトラム指数の自動測定
 ○田中宏季,Sakriani Sakti,Graham Neubig,戸田智基,
 中村哲(奈良先端科学技術大学院大)
15:25~15:50
 コーチング力の養成を目指したスポーツ実技実習科目における映像とeラーニングの活用
 ○和田智仁, 田中裕己, 高橋仁大(鹿屋体育大)

◇休憩 15:50~16:00
◇セッション4(テーマ発表) 16:00~17:40

16:00~16:25
 スキー指導システムの開発とその課題
 ○多田憲孝(大阪国際大学短期大学部)
16:25~16:50
 Kinectを用いたフライングディスク投動作のキャプチャーとフィードバック
 ○山岡滉治,上原雅貴,田村恭久,島 健(上智大)
16:50~17:15
 和声学のための学習支援システム -基本位置3和音の上3声連結課題における学習-
 ○亀﨑匡識,松原行宏,岡本勝,岩根典之(広島市立大学大学院)
17:15~17:40
 モーションナビゲータとモーションコンバータの開発と左右反転動作による動作学習支援
 ○廣田一樹(和歌山大),石井和喜(岩本石油),西野友泰(日立ソリューションズ),
 曽我真人,瀧寛和(和歌山大)

◇閉会の挨拶 17:40~17:45
◇懇親会 18:30~20:30(予定)