大会趣旨

 世界のグローバル化やICT化に伴い,批判的思考力,問題解決能力,コミュニケーション能力,コラボレーション能力などから成る,いわゆる21世紀型スキルを有した人材が求められています.とりわけ,高等教育を対象とした教育改革では,21世紀型スキルの育成を念頭においた高大連携や,基礎学力の評価から21世紀型スキルの評価に転換するための入試改革が実現されようとしています.
 このような21世紀型スキルの育成には,従来の基礎学力の向上に焦点をあてた教育だけではなく,ICTの活用を前提とした能動的学修が重要とされています.具体的には,アクティブラーニングやPBL,反転授業などのように,学習者が主体的に目標を見つけて実践できるような活動や,多様な人々との協働で目標に取り組む活動を,教育インフラとしてのICTの上でいかに効果的に実践し,21世紀型スキルの育成につなげていくかが課題となります.
 本大会では,このような教育の価値観の変遷の中で教育システムが担う役割,および21世紀型スキルを支える教育システムの今後の展開についての議論の場を提供します.