教育システム情報学会 第39回全国大会 終了報告

全国大会委員長 不破 泰(信州大学)

平成26年の教育システム情報学会の全国大会を、9月10日(水曜日)から12日(金曜日)の期間、「多様化する教育・学習工学とそれを支える基盤技術 −形式知・経験知・身体知、そして創造性の育成−」というテーマで、和歌山大学で開催しました。3日間とも天候に恵まれ、さわやかな風が吹くキャンパスで熱い議論が連日交わされました。

今回の大会では、プレカンファレンスに5テーマ、8セッションからなる企画セッションに40件の発表、6件の学生研究特別セッション発表、154件の口頭発表に加え、今回から新たに始めたインタラクティブ発表にも35件の発表と多くの発表が集まり、442人と例年同様多くの参加者に集まっていただきました。

10日には「最近の大学改革の動向(「量と質の充実」について)」というタイトルで文部科学省の新木聡様の特別講演を、11日には学会会長の前迫孝憲先生(大阪大学)から「伝統と技術革新の狭間」というタイトルで基調講演を、12日には「和歌山大学の宇宙教育:モデルロケットから宇宙観光まで」というタイトルで和歌山大学の尾久土正己先生の招待講演をそれぞれ開催し、教育工学が持つ多様な側面をそれぞれの立場から御講演いただきました。

また、毎年大会開催でお世話になっている企業展示、企業セッションでは、展示が22社、広告掲載が8社、企業セッションでのプレゼンテーションが16社と大変多くの企業にご協力いただきました。

本学会が法人化したことに伴い、大会の準備・運営を行う組織として全国大会委員会があり、その下に大会プログラム部会、現地実行委員会を設けた規程を定め、この規程の下で開催した初めての大会でした。また、大会の安定的運用を可能にするための業務分担、ルール化、外注化等も昨年に引き続き徹底して実施し、今大会で今後の基盤が出来上がりました。それでも、現地和歌山大学の曽我真人先生を中心とした地元関西支部の方々に、多くの負担をおかけしました。また、座長を務めていただいた多くの皆様、学会当日臨機応変に働いてくださった学生スタッフの皆様、その他多くの方々のおかげで大会を無事に終えることができました。本当にありがとうございます。

全国大会は、幅広い研究との出会いの場、人との出会いの場、機会との出会いの場です。特に若い学会員の皆さんにとって、様々な諸先輩の話を聴く場であり、また同世代の仲間との情報交換の貴重な場でもあります。来年の全国大会は、徳島大学で開催いたします。来年は徳島でお会いしましょう。

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