教育システム情報学会第31回全国大会を終えて

実行委員長 家本 修 (大阪経済大学)

 平成18年8月23日(水)から25日(金)までの3日間、大阪経済大学大隅キャンパスで第31回全国大会を開催させていただきました。猛暑の中、290件を越える多くの発表と524名(実参加数:延べ参加数1250名推計)に至る多くのご参加を得て盛大な全国大会を開催することができました。これもひとえに会員の皆様にご支援をいただいたもの感謝申し上げます。また、大会を盛り上げていただきました伊藤紘二会長をはじめ理事・評議委員の皆様には厚く御礼申し上げます。また、活発な論議ができまして大変ご好評でございましたワークショップや企画セッションの企画運営いただきました各委員会の皆様にも御礼申し上げます。企業展示会にご参加いただきました各社のおかげで大会を盛り上げることができたことに御礼申し上げます。
 また、本大会の実施にあたりまして関西支部の皆様には多くのご支援ご努力をいただきましたことを御礼ともども報告させていただきます。さらに、この多忙なとき、また休暇中にもかかわりませず大阪経済大学の教職員、学生スタッフの強いお力は本大会を成功に導いたものと深く感謝する次第です。

【大会開催内容】
 「知の創成と人材育成のための情報技術基盤」をテーマに基調講演と2つの特別講演、2つのパネル討論、4つのワークショップ、6つの企画セッション、22分野の一般講演、ポスター・デモセッションの計287件の講演・研究発表が15会場に分かれて実施いたしました。また同時開催イベントとして、25社に上る教育システム関係の御企業に企業展示会にご参加いただきました。
 また、本大会は次世代に向けて新たな発展と教育システムのあり方をめぐり「教育システム情報学のアイデンティティと未来技術」をテーマにパネル討論がおこなわれ諸先生方の活発な討議がおこなわれました。また、最終日におこなわれましたパネル討論Ⅱでは「知の創成と人材育成」をテーマに新たな人材育成のあり方にも論議が展開されました。
 本年度は、24日には特別講演として文部科学省初等中等教育局参事官付教科調査官の永井克昇氏が「初等中等教育における情報教育推進政策」というテーマでわが国の方向を示されました。さらに25日には、経済産業省商務情報政策局情報処理振興課長の鍛治克彦氏が「IT革命と人材育成(イノベーション、OSS、IT人材の育成)」をテーマにご講演を頂き、今後の方向性をお示しいただきました。
 本大会は、特にe-learningやコンテンツ、その有用性、情報教育に至る発表が多くあり、本学会の研究力や情報発信力が顕著に示されたことを報告させていただきます。

 最後になりましたが、本大会に向けて多くの関連学会・組織・企業様からご後援・ご協賛を賜りました。また、25社の企業展示・23社の広告を頂戴しましたことを重ね御礼と報告をさせていただきます。
 ご参加いただきました方々には、行き届かないところが多々あったかと存じますが、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 末尾ながら、次年度開催されます信州大学での第32回全国大会がより充実した大会になることを祈念いたしまして、第31回全国大会実施報告とさせていただきます。