大会趣旨

情報機器を教育・学習に応用する研究が始まって約半世紀が経過しました。20世紀には、コンピュータ上に学習対象を記述しやすい形式知を対象とした教育・学習の研究が飛躍的に進みました。一方、20世紀末から、3次元グラフィックスやマルチメディア、そしてインターネットやWebの発達により、コンピュータは、形式知を取り扱うだけでなく、五感を使って体感可能なかたちで情報を提示し、かつ、それを遠隔地に提示することが可能になりました。
さらに、21世紀に入って、各種センサーの小型化、低価格化、そして、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、各種情報機器は、体験や身体動作をセンシングし、蓄積と再生が可能となってきました。そして、眼鏡のように装着して利用できる情報機器も普及の兆しを見せ始めています。これらの各種情報機器の発達に伴い、教育・学習工学が取り扱える対象は、従来の形式知に加え、経験知や身体知などに広がりつつあります。そして、それらをもとにした創造性の育成へと広がる可能性を秘めています。
これらの状況を踏まえて、第39回全国大会では、「多様化する教育・学習工学とそれを支える基盤技術 -形式知から経験知・身体知、そして創造性の育成-」と題して、従来からの形式知の教育・学習は言うに及ばず、さらに経験知、身体知、そして、創造性の育成へつながる教育・学習の理論、課題分析、実践、技術応用など幅広い分野で研鑽を深める場を提供することを目的とします。
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